【オイシイあおもり@青森】健康志向のソイスイーツ&ソイフードが好評 平川市の専門店「luv-U」
昨年夏、平川市にオープンしたおからを使ったドーナツやケーキ、ピザなどのソイフーズ専門店「luv-U(ラブユー)」が好評です。平川市中心部近くにある無人販売店舗のほかに、最近は通販サイトもリニューアルオープンし、各種の味を楽しめるセットメニューの販売も始めました。同店代表の石田まり子さんは、「体にいい大豆をたっぷり使ったソイフーズです。美味しく食べていただき、健康志向の方へのプレゼントにもお使いいただければ」と話しています。
電子機器メーカーが「食」分野に挑戦!
ラブユーを運営するのは、医療機器やスマートフォンなどの電子機器を製造している平川市のメーカー「タカシン」。異業種参入として食の分野への挑戦は、「製造業だけで5年後、10年後に生き残っていけるのかという先行きへの心配があった」と、石田さんはいいます。
コロナ禍を受けて新たな事業に挑戦する機運が社内で高まったこともあり、「食関連なら、もし失敗してもダメージはそんなに大きくないはず」と考え、同社取締役でもある石田さんが提案したのが、スイーツ事業でした。
平川市で作られている大豆に注目し、豆腐作りに挑戦してみましたが、なかなかうまくいきませんでした。そんな時、地元の豆腐屋さんの美味しいおからに出会ったことからおからドーナツを試作し、社内の人に試食してもらったところ「美味しい」と好評だったことから、ドーナツ作りに方向転換したのです。
低糖質で食物繊維が豊富な「大豆」に注目
大豆は、健康志向の方に注目されている「低糖質」で食物繊維が豊富なうえ、高たんぱく質。添加物をほぼ使わず、大豆やトウモロコシから作られ、体内にほぼ吸収されないカロリーオフの甘味料「エリスリトール」を使うことで糖質の大幅カットも実現しました。
社内で試験的に販売すると、意外にも男性の購入が多く、「体にいいし、親に食べさせたい」という声が多く聞かれました。そこで、「伝えていますか…想い」をコンセプトに、大切な人の健康を守る贈り物に、そして自分が元気で健康でいるための「ご褒美」にしてもらいたいという思いを込めて、お店を「ラブユー」と名付けました。
当初は石田さんの他に、お菓子作りが得意な女性社員1人と、新たに募集した女性1人の3人で作っていました。2022年1月からは食べることが大好きな男性社員の三上さんと、好評につき製造が間に合わなくなったことで仙台工場勤務だったひろみさんが加わり、5人で製造を続けています。
“体おもい”のソイドーナツ10種を、無人販売店で
低糖質ソイドーナツはそれぞれ味わいや食感を試行錯誤してレシピを考えた抹茶、チーズ、ごま、オレンジカカオなど10種類(4個税込1,000円、8種類入りバラエティパック税込2,000円)。さらに低糖質のケーキやムース、食事にも大豆を取り入れてもらえるよう生地などにおからパウダーを加えたソイピザも10種類販売しています。
コロナ禍のスタートでしたが、急速冷凍した商品は無人販売店でいつでも買えることや、自宅で手軽にさまざまな味を楽しめることが奏功し、売上は上々。さらにファンを増やそうと、複数種類の商品をお味見できるおトクな初回購入限定 低糖質スイーツセットとソイピザセットの販売もスタートしました。さらに、4月には「さくらムース」をなど季節限定の商品もラブユー店舗で販売しているほか、6月からは5種類のおからアイスの販売も始めます。
「食べて、踊って減量中」の様子をSNSで発信
より広く商品を知ってもらおうとSNSで積極的に情報発信も行っています。twitterやfacebookで大豆を使ったランチを毎日紹介したり、TikTokの「三上とひろみ」チャンネルでは三上さんが大豆ランチを食べ、ダンスで汗を流しながら減量に取り組む様子を紹介し、評判になっています。
約1,000人いる社員が少しでも長く働けるよう、そしていつか自前の大豆でソイフーズを作ることを視野に入れ、今年は農業にも取り組むとのこと。「まずは枝豆を作ってみます。ソイフーズもお客様に飽きられないよう、ご指摘いただいた点はすぐに改善し、美味しいものを提供し続けていきたい」と、石田さんは新たな挑戦に意欲を見せています。
◆SOY FOODS専門店「luv U」(ラブユー)◆
住所:平川市町居稲村193ー1
営業:24時間営業、無休(無人販売店)
*料金はショーケース横の投入口に入れてください