私の好きなあおもり

【新連載】花田先生のあおもり版画散歩 1

あなたの好きな青森の風景は、どこですか?長く青森県内の教育現場や教育行政等に携わる一方、版画家として多くの作品をうみだして来た青森市の版画家 花田陽悟さん(93)とのご縁をいただき、青森の風景を題材とした作品と、製作にまつわる思い出などを綴って下さることになりました。
青森に住む皆さんが、そして青森ファンの皆さんが、「 あおもりっていいなぁ 」と思ってくださる風景がきっと見つかるはずです。教鞭を取られた期間も長かった方なので、こちらでは親しみをこめて「 花田先生 」と呼ばせていただきます。連載1回目は、花田先生の故郷の風景のご紹介です。 

「寄せる」(木版画 35.0cm x 49.5cm)

作品は、私が少年時代を過ごした日本海、鯵ヶ沢町の海辺です。子供の私たちにとっては遊びの庭、学びの庭であり、ここで初めて泳ぎを覚え、みんなの仲間入りができた時の誇らしかったこと、海がしけた時のものすごい高波の形相など、今も脳裏に焼き付いております。久しぶりに我が海辺に立った私は、遠い日の思い出に引き込まれるとともに、砂浜に打ち寄せる波が一瞬に描いてくれる塩泡の造形の妙に引き寄せられておりました。

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自画像版画

<花田陽悟プロフィール>
青森市生まれ。一時期同居していた叔父で洋画家の花田忠吾(1917~2010年)の影響で幼いころから絵画に親しみ、制作風景を見るのが好きで、絵の具のにおいが好きで、何より絵を描くことが好きだった。
仕事としては青森県の教職員として県立木造高等学校長、県立青森高等学校長等を務め、青森市教育長、青森市助役など要職を歴任。一方、国体のハードル選手として長く青森県記録を保持していた。
40代から版画制作を始め、1988年に日本板画院に初出品、初入選。その後、ニュートン賞や青森県展特選などを受賞。2009年県立郷土館で、2019年には常盤ふるさと資料館あすか(藤崎町)にて花田陽悟展など作品展を開催。青森県の自然を題材にした透明感のある美しい色調の作品が多く、穏やかで温かい人柄そのものの作風が多くの人に愛されている。

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