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【あおもりニュース】青森の小学生が作った“癒しのあかり”「ホヤランプ」を10/1(木)からインターネットと都内で販売

 

青森の小学生が地元産ホヤで作ったランプの灯りで癒されてー。青森市北小学校(松浦清晴校長)の6年生29人が、地元産のマボヤについて学びながら、ホヤの殻を利用したランプを製作しました。ごつごつしたホヤの赤い殻から漏れる柔らかな明かりが人気のホヤランプは、10月1日(木)から、ネット通販番組「ZUZUTOWN」と都内店舗で販売されます。

 

この春、3校が統合して開校した北小学校は校舎の窓から陸奥湾が見えるほど海沿いにあります。初めての卒業生となる6年生は、目の前の海で獲れる陸奥湾産マボヤを広くアピールしようと、9月に行った2回の授業でホヤランプ造りに挑戦しました。ホヤ養殖漁師の鷲尾輝雄さんからマボヤや養殖について学び、青森市農林水産部水産振興センターの小野圭司さんの指導と、奧内漁業研究会の皆さんの協力を受けて授業が実現しました。

 

初日、家庭科室に集まった児童たちは青森市の奧内沖にある養殖海域で4年間養殖したホヤの中から気に入った形を2個ずつ選んだ後、お湯で茹で、包丁で切って身を取り出しました。さらに洗剤で洗浄し、殻の中に水風船を入れて膨らませたまま乾燥。2日目、乾いたホヤの殻に変色やカビの発生を防ぐためラッカーでコーティングして乾かし、LEDライトを組み込んだ土台に接着剤で固定して完成です。

 

 

「東京はコロナウイルスがはやっています。家にいる時間に ほやランプのあたたかな色を見て楽しんでください」
「ホヤにもランプにも愛情がた〜くさん注ぎ込まれているよ♡ 自然いっぱい青森より」

 

 

販売するランプの箱に、手に取ってくれる人を思い浮かべながらそれぞれがメッセージを書き、丁寧に梱包した児童たち。授業の最後には、自宅に持ち帰るホヤランプを手にして記念写真を撮りました。10年以上、ホヤ養殖と市の漁業の担い手対策事業に携わってきた小野さんは、「初めてホヤに触った児童も多く、下処理の時は大騒ぎでしたが(笑)、購入してもらうことを考え、みんな慎重に作業していました。新型コロナの影響で校外学習や行事での体験が減った6年生にとって、いい思い出になったのでは。今回の経験を通して、海や水産の仕事にも関心を持ってくれれば嬉しい」と、話しています。

 

青森県内を中心に人気が高まっているホヤランプは、平内町の就労支援施設「就労サポートセンターはくちょう」の利用者が製作し、県観光物産館アスパム(青森市)でこの夏3回販売されています。今回の児童が作ったホヤランプは、販売ルートの重複を避けるため、インターネットと都内で販売することが決まったとのこと。

 

 

児童が作ったホヤランプは、10月1日(木)21時から生配信されるネット通販番組「ZUZUTOWN」と、東京・赤坂にある青森地域ビジネス交流センター「アオモリンク赤坂」でも同日から、いずれも個数限定で販売されます。

価格は税込1,500円で、売上の一部は北小学校に寄付されます。いま話題の「漁師カード」1枚と、ナマコのキャラクターが描かれたエコバッグ1個がサービスされます。

(編集長・小畑)

*写真提供:青森市農林水産部水産振興センター、北小学校

*情報提供いただいた話題をご紹介しています。

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