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【あおもりニュース@東京】4トントラックで東京へ!青森の素敵なグルメを生産者が手渡しする『あおもり代田マルシェ』8/3〜4日、25日に開催!

小田急線世田谷代田駅から徒歩2分。東京都世田谷区代田の閑静な住宅街の中に突如、“青森”が出現した。
7月中旬、雨続きの東京の鬱蒼とした気分を払しょくしてくれる爽やかなシードルやリンゴジュースなどのウェルカムドリンクを手渡され、会場の建物内に進むと、そこには津軽自慢の農産物がずらり。
生産者たちのさわやかな笑顔と快活でユーモアあふれるトークが、東京都の皆さんを素晴らしい品々とともにお迎えする。

ウェルカムドリンクのリンゴジュースをコップに注ぐ子どもたち

 

期間限定の「あおもり代田マルシェ」

会場は、2019年4月にオープンしたばかりの複合施設「世田谷代田キャンパス」(東京都世田谷区代田3-58-7、運営:小田急電鉄)である。ここで開かれるオープンカレッジでは公開講座や各種イベントが行われており、今回はスペシャル企画ということで青森のこだわり農家の逸品が招かれた。世田谷代田キャンパスで生産者が直接販売する企画は初の試みということで、今回は津軽地方でも活躍中の6農園が選出され、青森・津軽地方最大のイメージを誇るりんご、トマトの果実とそれらの加工品、そしてにんにくの詰め放題などが出品されている。

 

AI化の進む農業技術で、採れたて新鮮な味わいを東京へ

「なかなか簡単には入手できない貴重な青森の新鮮さを、東京の人たちに楽しんでもらいたい」(まさひろ林檎園 工藤昌弘さん)

交通や通信の発達によって地方と首都圏の距離は急速に縮まったものの、採れたての美味しさは地元の特権というのが長年の通説であった。しかし、農業のAI化がその通説をついに覆す。
「今回選ばれた6農園はAI技術を導入したスマート農業の方式を使用した新時代農園です」
取りまとめをした弘前商工会議所の村谷要さんは、そう語る。
青森ー東京間の700kmという距離でも新鮮さを損わない「スマートフレッシュ」という新農法で、採れたての味わいを、青森から東京都世田谷へと届ける。

 

青森が生んだこだわりの美味しい食を東京へ

「青森の強いこだわりによって生まれた良いものたちを東京の人たちにお伝えしたい」(工藤さん)
青森県弘前市の豊かな土壌でりんごを中心に栽培し、新品種へ更新・育成を手掛けているまさひろ林檎園、工藤昌弘さんの手掛けるりんごは約50種類。
「バニラアイスやカスタードクリームという甘さを調整するものがなくても美味しく成り立つ青森ならではのアップルパイや、料理を引き立てるクッキングアップル、そしてスポーツシーンなどでも活躍するすっぱいりんごの存在などというものは東京にはない。良いものを紹介していきたい」(工藤さん)

 

生産者のストーリーを伝えたい

彼らが直接東京に出向く時、販売するだけではなく、青森の情熱をも運んでくる。
「農園のストーリーを伝えたい」と語ってくれたのは青森を拠点に活躍するタレントで農園家、株式会社アグリーンハートを経営する佐藤拓郎さんである。佐藤さんは自ら米やアスパラの栽培・販売を行いながら、テレビ番組のロケで青森各地の農園、漁場を回り、様々な生産者のストーリーを肌で感じている。

 

「農園、漁場には物語がある。生産者が直接売るということはそのストーリーも伝えることが出来る」(佐藤さん)
農園や漁場を継続していくのは決して簡単なことではない。詐欺被害、破たんからの立て直し、環境条件や人手不足など、実に様々な問題を経験しているだけに、自然と共存するドラマを伝えたいと力強く語ってくれた。

会場には選ばれた6農園以外の品々も並ぶ。6農園と関係するその他の農園の力も世田谷に集まっている。テレビの取材などでつながった多くの仲間だ。
「商品だけではなく、価値を世田谷代田に伝えたい」
仲間の思いを背負った佐藤さんの言葉は熱い。

また、マルシェに対する地元・世田谷代田の人たちの注目も徐々に増えている。7月12日から3日間行われた第1回は全日程、梅雨の大雨という悪天候で来場者は多くなかったが、7月20、21日に行われた第2回には、青森の美味しい魅力をリピートしようと地域の人たちがたくさん再訪してくれた。
「今回はトライアルの出店ということで8月3日、4日、そして8月25日で終了ですが、ぜひ成功させて今後は津軽地方の農園だけでなく、様々な地域の農園、漁場を巻き込んで行っていきたい」(村谷さん)

注目はにんにく詰め放題1500円。輸入物のにんにくとは違う粒の大きさ、実がみっちり詰まった高密度な重さ、透明感があり粘りさえ感じる最高の青森にんにくが詰め放題である。隙間なくしっかり詰めると1kg以上も手に入れることが出来る。
「袋に入りきらなくても、こぼれずに乗っかっていればオーケーですよ」と、参加者の楽しむ様子を佐藤さんは笑顔で見守る。

『美味しい青森』を届けるために、青森から東京まで700kmを生産者自ら4トントラックを運転して運ぶ。
カプセルホテルに宿泊し、時には腰痛で動けなくなることもあった。それでも生産者たちは笑顔で生産品を紹介する。彼らが運ぶ青森の情熱は700kmなどものともしない。

次の開催は8月3日(土)、8月4日(日)。ぜひお越しください!!
リアルタイムの情報は、こちらでご確認ください。

 

あおもり代田マルシェ

会場:世田谷代田キャンパス
(東京都世田谷区代田3-58-7)
 *小田急線世田谷代田駅より梅ヶ丘方面に直進2分

期間:2019年7月12日(金)〜15日(日)終了
   7月20日(土)〜21日(日)終了
   8月3日(土)〜4日(日)
   8月25日(日)

お問い合わせ:ダイタデシカ tel 03-6677-4394
       弘前商工会議所 tel 0172-33-4111

(文・写真 新山夏葵)

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