私の好きなあおもり

【第2回つながる青森meeting!_レポート】青森の資源を活かす取り組みを6団体がプレゼン 青森愛あふれる内容に会場から拍手!

 

2月末、東京・高田馬場での「つながるmeeting」に約50人が参加

「あおもりっていいなぁ」プレゼンツの「第2回つながる青森meeting!」を2月末、東京・高田馬場の居酒屋「やだらめぇ」で開催しました。青森県内の食材、文化、地域資源などを活かして活動する6団体が、ネット中継と会場でプレゼンし、東京の会場に集まった参加者が提案やアドバイス、応援の言葉を伝えるという双方向のイベントは、昨年度に続く2回目。facebookでライブ中継も行いました。会場には満席となる約50人の青森県出身者、青森ファンの方が集まり、熱気あふれるトークが飛び交い、青森とのつながりがぐっと深まったひと時となりました。

 

定置網体験ツアー(4/7〜8)に来てケロ〜!
海峡ロデオ大畑(むつ市)

プレゼン団体のトップバッターとして会場の大きなプロジェクターに登場したのは、「海峡ロデオ大畑」(むつ市)の佐藤敏美会長と濱田一歩副会長。津軽海峡の荒波に揺れる船での漁の様子を暴れ牛に乗る「ロデオ」に見立てて、団体名を付けたとのこと。
「海峡サーモン」のブランド名で知られるドナルドソンニジマス、サクラマスに銀鮭、時しらずなど、さまざまなサケ・マス類が水揚げされる“サーモンの聖地”であることをアピールするために3種類の定置網体験ツアーを企画。

「わいどと」「一緒に」「こご大畑で」「海峡ロデオするべ〜!!」と、二人が掛け合いで呼びかける下北弁に、会場の参加者は大喝采!画面を通して届いた賑わいに背中を押された二人は、4月7〜8日に実施するモニターツアー「春の津軽海峡 ぎょ魚!漁獲体験」について、ますます強烈に、熱烈にアピールしました。

*当日の様子が、3/17付け東奥日報でも紹介されました

 

羊の生産を引き継ぎ、羊食文化を次代へ
NPO法人階上フロンティア(階上町)

続いて、県南の階上町から、NPO法人階上フロンティアの関口博樹さんが、生産者さんの高齢化のために途絶えかけていた食用羊サフォーク種の飼育・生産を引き継ぎ、地域の食文化を次世代に引き継ごうと活動している現状を報告。もともと東京都出身、八戸でのイタリアンのシェフからの転身だけに、慣れない羊の飼育の苦労などについても語りました。

1月にも階上の牧場を訪問された全国の愛好家が集う「羊齧(ひつじかじ)り協会」の支援を受けて、生産量を増やそうと進めている「南部羊応援プロジェクト」について説明し、都内でのイベントや生産地を巡るツアーなどへの参加を呼び掛けました。会場からは、「県南地域に羊食文化があることを初めて知った」といった声も上がりました。

 

「津軽の桃」はうだでぐメェ!もっと知って!
三和桃栽培研究会(弘前市)

3番手の「三和桃栽培研究会」(弘前市)は、増田誠会長が会場に駆けつけ、桃や園地の様子をプロジェクターに映しながらのリアルプレゼン。今年1月、県内で初めて全国規模の桃の剪定講習会を開き、全国から集まった約100人に指導したとのこと。一方で、青森の代名詞ともなっている「りんご」に押されて、特に県内で知名度がいま一つ上がらないことを悩んでいると告白。「おらだぢが作ってる『浅間白桃』は、うだでぐメェ。なのに、小売りの扱いが雑だから、県内の人は本当の美味さを知る事ができない」と嘆き節も。

津軽の桃は収穫・出荷時期が他県よりも遅く、市場の端境期に出回るとの言葉に、「青森に帰った時、『浅間白桃』を見つけたら買います!」と“買います宣言”が会場のあちこちで湧き上がると、増田会長も思わずニッコリ。

 

地域の宝「中世の古道」整備、りんごジュース購入で支援を
六郷地区振興協議会(黒石市)

黒石市からネット中継で登場した六郷地区振興協議会の皆さんは、地域に残る“幻の県道”を後世に残すため、地元のりんごで作ったりんごジュースを販売してコース整備に必要な資金を捻出している現状を紹介。地域住民らと組織する「幻の県道探索ハイキング実行委員会」が開催しているハイキングは、津軽と南部をつないだ中世の古道の一部とされる高低差320m、約15kmを歩くもので、毎年150人ほどが参加しているとのこと。美しいブナ原生林の各所に、地名などを表す標柱を設置しているものの、熊や鹿にかじられるなどして破損するものも多く、整備に費用がかかる現状を訴えました。
会場で、同協議会提供の「幻の県道」とラベルに記されたりんごジュースを飲みながら話に聞き入っていた参加者からは、「ラベルにQRコードをつけて、古道の概要、歴史がわかるサイトに誘導しては」「標柱を石製にしては」といった提案が次々出されました。

 

「地域に役立ちたい」思いをかなえ、地域にも活力を
株式会社 池田介護研究所(八戸市)

5番手には、八戸市でデイサービス施設「かなえるデイサービスまる」を運営する株式会社 池田介護研究所の池田右文さんが登場。「利用者の方には、社会や地域の中で役割と生き甲斐を持ってほしい」と語り、利用者さんの希望を手助けし、実現する「セルフデザイン」を社是として事業を行っているという池田さん。施設で作った野菜を、利用者さんの発案を受けて漬物に加工し、自分たちでパッケージして販売する取り組みを昨年から始めており、今年は首都圏での販路を拡大したという狙いを公表。
将来的には、お年よりの知恵や経験を現金化する「GGBB(ジジババ)ベンチャー」を興して利益を地域に還元し、福祉と地域活性化を両立させたいという熱い思いも吐露しました。その真摯な思いを受け止めた会場からは、「首都圏で販売する時は、買いに行くよ!」の声が飛んでいました。

 

全国的に人気の「こぎん」、ルーツをたどるツアー実現へ!
kogin.net主宰の山端家昌さん

そしてトリは、こぎん刺しのベストを着て登場したkogin.net主宰の山端家昌さん。おいらせ町出身、東京在住のグラフィックデザイナーで、こぎん刺しを活用したデザインやプロダクツ、こぎん刺し教室講師など、多方面でこぎん刺しを広くアピールしている山端さんが、「こぎん刺しを味わい尽くす『こぎんツアー』を津軽で開催したい!」と、熱くプレゼンしました。
出版不況にあってもこぎん関連の書籍は続々刊行されていたり、女優の樋口可南子さんがこぎんを好んで刺していたり、全国で100以上のこぎん刺し教室が開かれているといった、「こぎん人気」の現状を紹介。そんなこぎんファンの皆さんに、こぎんのルーツ、歴史をたどり、「こぎんの今」にもたっぷりと触れてもらえるツアーを今年中に実施する予定と発表。「皆さん、ぜひご参加ください!」という声に、大きな拍手が送られました。

 

交流会では青森の食材、地酒を堪能
青森の情報、人の輪が“渦”になった4時間

「第2部 青森のメェもんを楽しむ交流会」では、むつ市大畑出身の野中さんが経営するお店だけに、青森食材をふんだんに使ったお料理と青森の地酒がテーブルにズラリ。下北からサプライズで届いたイカの刺し身と煮物もあり、参加者の皆さんの交流の輪はぐんぐん広がりました。

途中、参加していた都内で飲食店やお店を経営する方、自社製品の販売のために都内に来ていた方などもマイクを握り、それぞれの地元と自慢のお店、品物などをPR。青森関連のアレコレを問題にした「あおもりっていいなぁクイズ」も行い、正解した方は賞品の青森関連グッズを手にして大喜び。最後は、東京青森県人会の塩谷家久事務局長さんにご挨拶をいただき、お開きとなりました。

 

約4時間にわたる長丁場でしたが、最初から最後まで青森のヒト、モノ、コトに関する情報があふれ、大いに盛り上がり、青森つながりがぐぐっと広がった会となりました。また、facebookでのライブ中継も、開催中に延べ1000人の方が視聴してくださいました。会場でご参加くださった皆さま、中継をご覧くださった皆さま、本当にありがとうございました!

それぞれの方が結んだご縁がますます広がり、さまざまな場所で「青森つながり」が拡大し、「あおもりっていいなぁ」のつぶやきが増える事を願って止みません。

(編集部・小畑)

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