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【あおもりびと発見!】りんご剪定鋸の目立て一筋50年以上 宮舘光四郎さん(弘前市)ー前編

全国のりんご生産量の約4分の1を占める弘前市。その日本一のりんごの里は、農家として栽培する方だけで成り立っているわけではなく、りんご産業を支える方々がたくさんいらっしゃいます。今回ご紹介する宮舘光四郎さんもその一人。

 

食味や色ツヤ、大きさなど、りんごを栽培する上でもっとも重要な作業とされるのが、雪深い2月ごろに行われる「剪定(せんてい)」の作業です。

 

その作業に使われる道具は、剪定ばさみや剪定鋸(のこ=のこぎり)など。その道具の数々は、本来はリンゴ栽培に適していないとされる津軽の地で、りんごに真摯に向き合ってきた先人たちが困難に立ち向かい、工夫を重ねて克服してきた血と汗の結晶と言えます。

 

 

かつての弘前市には、剪定用の鋸の切れ味を研ぐ「目立て職人」が数多くおり、りんご農家たちは自らの腕に等しい鋸を預けては、使い勝手の良い自分仕様に仕立ててもらっていました。

 

しかし時代の変遷により、それらの道具も大量生産のメーカー品が主流となり、鋸も消耗品となりました。そんな中でも、目立て職人として、50年以上にわたって活動してきたのが宮舘さんです。いまでは弘前市で現役の目立て職人は、宮舘さんを残すのみとさえ言われています。

 

先日、宮舘さんの仕事ぶりを取材する動画が公開されました。それがこちら。ぜひご覧いただきたい出来栄えとなっています。

 

後編では、宮舘さんのお話を聞く機会がありましたので、そちらをレポートさせていただきます。

(編集部S)

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