【オイシイあおもり】005.門外不出!?の大鰐温泉もやし
こちらの写真のやたら長~いもやし、ご覧になったこともあるかと思いますが、大鰐町特産の「大鰐温泉もやし」です。
今回は、いよいよ今シーズンの収穫が始まった「大鰐温泉もやし」の魅力を紹介しちゃいます!
ココがスゴイよ大鰐温泉もやし① 長い!
大鰐温泉もやしは「もやし場」と呼ばれる日光を極力遮蔽した室の中で、地面に穴を掘った畝の中で栽培されます。
畝の中は温泉の地熱のため、温度が約30度で一定しており、この中でもやしは1週間ほどかけて、40センチほどまで成長します。
ココがスゴイよ大鰐温泉もやし② 歴史がある!
大鰐温泉もやしの歴史は最短でも350年さかのぼりますが、実際にはそれ以前から食されてきた可能性があるとのこと。もしかしたら800年ほどの歴史があるのでは、とのことです。
温泉もやしの中でも主流である「豆もやし」に使われる原料の豆も「小八豆(こはちまめ)」という大鰐に代々伝わる在来種。こちらももやし農家が大事に受け継いできたものだそうです。そしてもやしの詳しい栽培法は一子相伝で代々伝えられてきました。伝統ある、門外不出のご当地野菜なんですね。
しかし時代の流れで生産農家が減少。近年になって、町の事業で農家を増やす取組も始まり、現在は町内で7軒のもやし農家が生産しています。下のお二人は最近就農した八木橋祐也さん(左)と八木橋順さん。「大鰐温泉もやしでポルシェ購入」を合言葉に、連日汗を流しています。
ココがスゴイよ大鰐温泉もやし③ 風味が違う!
大鰐温泉もやしは独特の風味があり、熱を通してもシャキシャキ感が損なわれず、もやしそのものから出汁が出るという特徴があります。
編集部Sの個人的おすすめの調理方法は豚汁です。
味噌と豚肉の濃厚さと野菜の甘みにも劣らない温泉もやしの風味で、豚汁を食卓の主役に引き上げてくれます。
このほかにも動物の脂との相性が抜群で、豚肉や鶏肉との炒め物や、ナムルなどもとてもおいしくいただけます。
この素晴らしい大鰐温泉もやしですが、その生産量の7割が町内で消費され、残りの3割が県外に出荷されます。
今年は11月1日から出荷となりましたが、大鰐町地域交流センター「鰐come」では、待ちわびた買い物客で瞬く間に売り切れてしまいました。
収穫は11月上旬から4月いっぱいごろまでだそうで、大鰐町内の主な青果店、スーパー等で取り扱っていますが、生産が本格化する11月下旬ごろからは、伊勢丹新宿店やアンテナショップあおもり北彩館東京店でも販売されるとのこと。
本当にあっという間に売り切れるので、お求めの方はお早めに!
大鰐町地域交流センター「鰐come」
住所:〒038-0211 青森県南津軽郡大鰐町大鰐川辺11−11
電話:0172-49-1126
営業時間(産直コーナー): 8:00~18:00
(編集部S)