【あおもりびと発見！】ハーモニカと声でつくるブルージーな世界を聴いて
ブルースハープ奏者、ボーカリスト：
T-SLIMこと山田真（まさし）さん（44歳、青森市出身、東京都在住）
ビートルズを聴き、手に取ったハーモニカ
T-SLIMさん愛用のブルースハープ。キーが違うハーモニカを曲によって使い分ける
ブルージーな世界にひかれたのはビートルズやジョン・レノンを聴いていた17歳の頃のこと。「ヨーロッパのユーロビートも聴きながら、ロックンロールで、ハーモニカを吹きまくっていた初期のビートルズにハマった。80年代の音楽を聴くうちに古いものをさかのぼり、ブルースの感じがより濃く漂う骨太なロックに傾倒してアメリカ南部、テキサスのバンドに強く惹かれた」。青森高校時代、ビートルズのコピーバンドを組みながら、自らの楽器として選んだのは、手のひらに収まるハーモニカ「ブルースハープ」だった。
今年1月、都内で開かれた青森関連のイベントでは、「りんご追い分け」「別れのブルース」「津軽平野」など青森ゆかりの曲もオシャレなアレンジで演奏した（左が山田さん）
小さい頃から歌うことが大好きで、ピアノを弾く妹と二人でいつもハモりながら歌っていた。音楽の道を考え、24歳で渡米。ニューオーリンズで暮らしながら、ブルースを求めて各地を歩いた時、知りあったブルースマンが「T-SLIM」の名前を付けてくれた。現在はリード・シンガー/プレイヤーとして、またサポート・ミュージシャンとしても多くのライブやレコーディングで活躍するほか、様々なアーティストの作品に参加、楽曲・演奏の提供、指導などで多忙な日々を送っている。
「あわいの音」生み出し、音に遊ぶ
バンドを組むT-BONE Takumaさん（左）とは、音楽の話が止まらない
ハーモニカの魅力は、「少ない音で世界をつくれる」こと。ハーモニカはその名の通り、和音を出せる音の構成になっているが、吹き口が10個しかないブルースハープが出せる音階は限られている。「口の中で息の流れを変えて音を作ると、音と音の間の音、『あわいの音』を生み出すことができる」。弦楽器のような揺らぎのある音を交えて、ミュージシャン同士、そして聴き手との間で、じらしたり、引きつけたり、時に裏切って想像力を刺激し、翻弄するー。そんな音楽の面白さを提示しながら、「ブルース・ルネッサンス」を標榜し、ブルースのさらなる可能性、進化を目指す。
ソロで活動する一方、昨年夏から、theAstroBluenautsのメンバーとしても活動している。リーダーでベースのT-BONE Takumaさんは、「なみなみならぬブルースへの愛情を持っている人。新しい世界をめざす僕らにとって、どんなリクエストをしても必ず応えてくれる」と絶大な信頼を寄せる。
7/22、23の「Japan Blues Festival2016」＠青森に出演♫
そのバンドの最初のステージは、青森市で昨年7月に開かれたJapan Blues Festival2015だった。今年も、7月22日、23日に青森市安方の青い海公園特設会場で開かれる同じステージに立つ。「大好きな青森の人たちの前で、たくさんのブルースのバンドと一緒に演奏できるのは最高に嬉しい！」と笑顔を見せた。海に向かったステージで、ソウルフルでエモーショナル、ブルースへの思いあふれる世界が広がるに違いない。
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☆イベント情報☆
2016 Japan Blues Festival
7/22（金）16：00−21：00、23（土）12：00−21：00
場所：青い海公園 特設会場
問い合わせ：ブルースの街あおもり推進協議会 TEL. 017-734-1311
※イベントの観覧は無料です
※【無料駐車場】青森港新中央埠頭
※雨天中止の場合あり
※中止の際はホームページでお知らせします
http://aomori-jbf.com/?page_id=52
https://www.facebook.com/japanbluesfes
☆T-SLIMさん情報☆
http://bluetslim.blog59.fc2.com/
https://myspace.com/bluetslim
https://m.facebook.com/theastrobluenauts/
（編集部・小畑）
