「あおつな!春の大交流会〜中目de観桜会〜」報告
紅白幕に囲まれた“お花見会場”で
あがせ、わげもの会が「作戦」披露
春は桜。例年より早く満開を迎えた青森からの桜の便りを見ながら、東京の桜を思い出している方もいらっしゃるのでは。遅ればせながら、4月5日(日)、多くの県出身者や青森ファンでにぎわった「あおつな!春の大交流会〜中目de青森観桜会〜」(会場:目黒区・中目黒トライ)についてレポートします。多くの方がプレゼンターとしてご登場くださったので、関連情報の備忘録としてご活用いただければ幸いです。
東京の桜も例年より早く開花し、既に三分散りとなっていた4月5日。あいにくの雨模様にもかかわらず、会場には定員いっぱいの約50人の「青森びいき」の方々が詰めかけました。
「あおつな!」とは、「青森県と首都圏をつなげる活動」の略。平成26年度まで2年間、都内で実施された「若者からの青森学発進プロジェクト」(青森県主催)の締めくくりとして都内で今年2月、交流会「あおつな!」を開催。首都圏にいながら「青森県のために何かしたい」との思いで活動する若者たちのプレゼンテーションを見た参加者から「この青森つながりを継続してほしい」との声が上がり、事業終了後、実行委員会よって初めて企画されたのが「春の大交流会」です。
周囲にぐるりと紅白幕を張り巡らした会場のライブハウスは、まさに「青森的なお花見会場」。ステージ上のモニターに県内各地の桜まつりの動画が流れる中、実行委員会メンバーであり、中目黒トライのオーナー、下山浩次さんが、「交流を深めて、青森への思いを高めましょう!」と乾杯の音頭を取ると、にぎやかに会がスタートしました。
前半は、あおもり情報をインターネットラジオで発信している「あおもラジオ」のメンバーがラジオ番組スタイルで進行を担当。実行委員の神直文さんが、青森県内の人口減少の傾向や18歳で県外に転出する人数が多い現状を伝えると、会場の皆さんはトゲクリガニを食べる手を止めて、現状に聞き入っていました。
2月のあおつな!で「青森盛り上げ作戦」を発表した個人、団体がの「その後」について報告しました。
★青森PR娘 あがせガール
佐井村と青森市出身の女子2人組「あがせガール」の島野温枝さんが、3月に「下北半島食べる通信」と連動し、下北の美味しいものを取り寄せて行った食事会「実禮会(みらいかい)」について報告。
また、県内の市外局番の共通ナンバーをモチーフにデザインし、販売している「017Tシャツ」を着ているが参加できるイベントも企画中であることを発表しました。
https://www.facebook.com/agase.aomorigirl
★在京青森わげもの会
「U-29」の年齢制限を設け、青森県内に“支部”を設ける在京青森わげもの会の代表・工藤駿さん(弘前市出身)が、青森県内で作られている商品を掲載する「カタログギフト」制作に向けてクラウドファンディングでの資金調達に挑戦中であることを表明。
また、「女子部」が発足し、食に関する取り組みなどを行っていることを紹介しました。
https://www.facebook.com/wagemono
放送で、歌で、キャリア教育で
「青森応援作戦」が続々!
“青森的なお花見”にこだわった実行委員が準備したのは、陸奥湾でとれたガニ(トゲクリガニ)、甘い卵焼き、団子(あんこ入り)、そしてイギリストーストに地酒。参加者の皆さんは、“青森の味”を楽しみながら、次々に発表される「青森応援作戦」に耳を傾けていました。
★野辺地町地域おこし協力隊 阿部博一さん
2月のあおつな!に野辺地町から駆けつけ、活性化策を飛び入りプレゼンした阿部さん。この日は参加が叶わなかったことを悔しがりながら、熱い思いがこもったメッセージを寄せてくださいました。
野辺地がホタテの産地であることを首都圏の人に認知してもらうための作戦を検討中であり、町の情報をストリーミングで配信する「野辺地放送局」を開設、広報を担うご当地戦隊ヒロイン「除雪特化型 野辺地戦隊」を公募するなどの戦略を提示してくださいました。
https://www.facebook.com/nohejimachi
★Chiakiさん
音楽ユニット・ジープラスのボーカル、Chiakiさん(田舎館村出身)は2月、自身が歌う「青森で逢いましょう 」を青森県の公式応援ソングに!とアピール。交流会のラスト、参加者が総立ちで大合唱した「あーおもり〜♫ 」のフレーズが耳と心に残った人も多かったようです。
この日はビデオメッセージで、「今年は、青森県内の景色を取り入れ、県内の団体や企業の参加を得て、『青森で逢いましょう』の動画を作りたい」といった計画を披露して下さいました。
http://g-plus-family.com/index.html
https://www.youtube.com/watch?v=aBZ3PNPGwwM
★AOsukiの会
県出身の経営者が集まる「AOsuki(アオスキ)の会 」の副会長、天間晃彦さん(七戸町出身)が、修学旅行で上京する青森西中の生徒に対し、会員が宿泊先のホテルに出向き、それぞれの経験談を語るキャリア教育を行っている実績などを紹介。
同会理事で、北千住で居酒屋を経営する西村直剛さん(八戸市出身)は、縄文時代をモチーフに八戸の街や是川遺跡などでロケを行い、6月から全国で公開される映画「ライアの祈り」を紹介。また、自身が招致に関わり、8月開催が決まっている大相撲夏巡業「八戸場所」についてもアピールしました。
https://www.facebook.com/aosuki.web
http://raianoinori.com
http://www.47news.jp/…/aom…/2015/03/post_20150324021516.html
また、「あおもりっていいなぁ 」005としてご登場くださったBAR CAPADONIC(@新橋)の原子内昌樹さん(八戸市出身)は、同じく八戸出身のご常連さんと連れ立ってのご参加。登壇して「青森県出身で、一番ウイスキーを飲んでいる男と自負しています」とアピールしていました。
会場の一角に設置された占いコーナーでは、都内で活動している「津軽の占い師やまちゃん」(板柳町出身)がロウソクの明かりの下、ゆったりペースの津軽弁で占っていたほか、参加者の方がねぶた囃子をひと節披露したり、マジシャンがマジックを見せたり。田子で作られ、巷で噂になっているニンニク入りのコーラ「タッコーラ」の差し入れがあり、全員によるジャンケン大会で優勝者を決めるなど、大いに盛り上がりました。
あちらこちらで名刺交換する姿が見られ、立ち話に花が咲き、4時間を過ぎた頃、ようやく交流会はお開きとなりました。
なお、一人分の参加費のうち200円を人数分まとめて4月20日、青森県に「ふるさと納税」として納入されています。実行委員会は、継続して交流会を開催する予定です。(編集・小畑)