あおもりのイベント

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【あおもりイベント@東京】2021/6/9(水)〜26(土)、1950年代の青森を写した工藤正市さんの写真展が開催

開催期間
2021年6月9日(水)〜26日(土)
開催時間
15:00〜21:00(緊急事態宣言中は20:00まで、最終日は18時閉館) 日・月・火 休廊
場所・会場
KKAG(東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル405)
入場料・参加費
500円(税込)
主催
Kiyoyuki Kuwabara AG
お問い合わせ先・その他

KKAG
TEL 03-3862-1780

©Shoichi Kudo

©Shoichi Kudo

アマチュアカメラマンとして1950年代を中心に活躍した青森市の工藤正市さん(1929〜2014)が残した青森の懐かしい風景と人々の写真を展示する「portraits 見出された工藤正市」が、東京・東神田のギャラリー「KKAG」で開催されています。会期は、6月26日まで。

 
同ギャラリーが主催、写真家・編集者の都築響一氏が独自の切り口で最先端の写真家を紹介する連続企画「都築響一の眼」の第4弾として、工藤さんが撮影したモノクロ写真27枚が展示されています。今年、青森市で写真展が開かれていますが、東京で工藤さんの写真がまとめて展示されるのは初めて。
 *青森市では6月30日(水)まで、青森市民図書館で「くらしのかまり―工藤正市が撮った昭和30年頃の青森市」が開催中。3月にもリンクモア平安閣市民ギャラリーホールで開催されました

 
工藤さんは1929(昭和4)年に青森市で生まれ、1946年に東奥日報社に入社して長く報道写真に携わる一方、アマチュアカメラマンとしても活躍。投稿した写真雑誌では上位入賞を重ね、53年には写真雑誌「CAMERA」で年間1位を獲得するなど、高く評価されていました。

 

 
2014年に他界した後、遺品を整理していた長女でテレビディレクターの加奈子さん(東京都在住)が押し入れの天袋から大量のネガフィルムを発見。そのうち約500枚分をデータ化し、2020年3月からインスタグラムで投稿を始めたところ、国内外から大きな反響が寄せられたとのこと。

 
写真をセレクトした都築さんは「時代を超え、場所を超え、工藤正市の写真は70年前も、いまも、70年後の未来にも変わることがないはずの、静かで、揺るぎない『ひと』を僕らに見せてくれる」と、展示会のDMに寄せています。

会場の写真は、木造の待合室で乗り物を待つ少女とおばあさん、草履を履かせた牛を引く笑顔の女性、海辺で天秤棒を肩に掛けている男性など、写真に写る人達がみな自然体でいること、そして生き生きとした表情が印象的です。間近に鑑賞すると、建物の看板や電信柱のはがれかけたポスター、服装などに暮らしぶりも現れていて、青森を知る人は、思わず時代や場所を想像することでしょう。

9月には、みすず書房から写真集が刊行される予定です。

 

【作家プロフィール】
工藤 正市(くどう しょういち/ Shoichi Kudo)
昭和4年(1929)青森市生まれ。
旧制中学校を卒業後、昭和21年(1946)に東奥日報社に入社。
昭和20年代中頃から写真雑誌の月例コンテストや写真展へ応募した作品が高い評価を受ける。
昭和28年(1953)月刊『カメラ』月例第一部の年間1位となる。
コンテストの審査を担当していた土門拳などの写真家との交流もあったという。
昭和30年代に入ると仕事との両立が難しくなり、次第にコンテストへの応募をやめ、仕事に専念するようになる。
昭和39年に青森県写真連盟の設立に関わるなど地元写真界での活動は続けていく。
昭和40年代 東奥日報社写真部長となり、昭和50年代には機械報道部長や弘前支社長などの役職を歴任。
昭和63年頃 東奥日報社を退社。青森西南部東奥日報販売(株)取締役社長に就任。
平成3年頃 青森西南部東奥日報販売(株)を退社。
平成26年(2014)逝去。
*展示会資料より

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